肩こりの治療例・針灸
肩こりは小学生以来
肩こりで悩まれご来院された20歳の女性は常に違和感を覚えていました。
小学生の頃から肩こりに悩まされており朝が特にひどいと訴えます。さらに高校生の頃からは生理の2〜3日前に首筋までこり頭痛を併発し生理痛から寝込むこともあるといいます。
肩こりが痛み止めで治まるぐらいなら
異常なまでの
肩こりにMRI検査をうけたところ異常なし。痛み止めの処方箋に「それならバフ●リンで充分だよ」と呟きます。異常なしといわれても
肩こりも頭痛はひく気配もなく痛み止めも効果がありません。
就職を控えていたこともあり気持ちばかりが焦ります。そんな時に気分転換に立ち寄った美容院で当院の記事を見つけ来院されました。
肩こりの診断
針灸治療でいきなり「針」を刺すことはありません。問診の後、脈をとります。脈の拍動から得る「身体の情報」はとても重要です。次に腹診(お腹のなかの状態を触って確認)。彼女の場合、脈がやや弱く「オ血反応」がありました。
かみ合わせが
肩こりの原因となることが多いのですが、彼女から大きな異常は見つかりませんでした。ただ首が右側に廻りにくいことを確認して背中と腰を診ていきます。
肩こりの治療
肩こりの治療は「肩」以外が重要です。反応があった「オ血(へそ下の左)」を押しながら首をひねると右側に廻ります。そこでまず「オ血反応」をとるために2箇所に針をさします。
肩こりは筋肉の異常疲労でもあるので、筋肉への酸素を供給するためのツボも刺激します。肩のゆるみが確認できたので15分間の安静をとります。
患者はお世辞を言う?
安静の間、ぐっすり眠れたと言います。そこで睡眠時間の重要さを話します。治療しても日々の生活が悪ければ元の木阿弥となるからです。
鍼を抜くと「少し軽くなった」といいますが、患者さんはお世辞をいうことがあるので気を抜いてはなりません。また受診される際にお世辞はご遠慮ください。正しい治療の妨げとなります。
肩こり以外の治療も同時に
ツボというのは人それぞれで必ず同じ位置にあるとは限りません。ここだという場所を探して灸頭針(刺した鍼の頭にもぐさを乗せて温める方法)で温めた後、たとえ凝りが緩んでいても必ずお灸を施します。
骨盤内の血流が悪いことは、冷え、肩井の痛みなどから明らかで順次、治療していきます。身体はすべて繋がっているので「肩こり」だけ直せばすむものではありません。
効果の確認

治療終了後、呼吸がしやすくなり、首から上がスースーして別人のようだといいます。呼吸が浅くなっているので、本を読む時などもちゃんと息をしているか確認するようにして、睡眠時間(からだを休める時間)はしっかりとるといった「生活指導」が治療の仕上げです。
治療から一週間後
治療から4日ほど楽だったが、また少し肩こりが戻ったといいます。ただ明日あたりから生理なのに頭痛が全くでないこと、そして彼女曰く「不愉快な朝」がなくなったことを喜びます。呼吸を心がけ甘い物は食べないようにしているが、睡眠時間はなかなか守れないといいます。理想はすべて守ることですが、守らなければというプレッシャーからストレスを抱えるよりは「できる範囲」で頑張るように伝えます。但し治療効果には影響しますとも添えますが。
2回目からは前回同様の治療に特殊な療法を加えます。
肩こり治療終了
肩こり治療の当初は症状、体質により異なりますが概ね毎週治療し、症状が治まるのをみながら10日おきで様子を見ます。彼女の場合は3回目の生理も痛まなかったことを確認して治療終了としました。