首コリにはいくつか種類があった!
首コリと肩こりは筋肉疲労ではない
首コリはご存じでしょうか? 肩こりは耳にしますが、実は「首」そのものもコリ、両者はそれぞれ原因も解決策も異なります。
そして首コリは「頭痛」まで併発することがあるので厄介です。意外に思われるでしょうが、首コリも肩こりも筋肉疲労で起こることは少なく、根本原因を解決しないとコリがほぐれることはないのです。ちなみに「肩もみ」は一時的な対症療法に過ぎず、またすぐに肩が凝ります。子供が親の肩を揉む効果は、どちらかといえば「メンタル」に与えるものが大きいと言えるでしょう。
首コリとストレスの関係性

人間の身体の中で一番「重いパーツ」は頭でこれを首が支えます。しかし、そういう「形状」に進化してきたのですから、頭が重いからと首が凝るのはおかしな話です。実は首コリは虫歯や噛み合わせの異常からくる、構造的なゆがみや、精神的疲労、眼の疲労からくる「ストレス」などに敏感に反応して不快なこりを作るのです。
事務職などの室内で仕事する人が首コリを訴える場合、室内の換気が悪いことから軽い「酸欠」状態になっており、それを敏感に反応し筋肉が緊張します。その時、より感受性の強い首の筋肉にコリの症状が現れていることがあります。
「寝違え」は急性のクビこり
寝違えの原因は大きく分けてふたつ。医学的分類ではなく患者さんと向き合ってきた私(当院院長 高橋亨)の経験的分類です。
まずひとつめは噛み合わせ異常。虫歯や虫歯の治療、歯列矯正によって噛み合わせが狂うと、顎に不自然な圧がかかり噛むために使う筋肉、咀嚼筋に緊張が起こります。さらにストレスなどの理由で、寝ている間の噛みしめが強くなると、より圧力がかかり血行不良を招きクビは動かなくなります。
不用意に動かそうとすれば、激痛が走るのは皆さん経験済みでしょうか。
毎朝のように寝違えているような場合は噛み合わせを調整する必要があります。鍼灸治療では脇腹のツボに鍼を刺入し、時間をかけて緩めます。
このツボだけであっけなく治る患者さんも少なくありません。
「寝違え」が代謝異常?!
もうひとつは糖の代謝異常。こちらはちょっと深刻です。
若い女性に多く、理由は甘いものの食べすぎ。起きていても突然、寝違えの症状がでるときは糖の代謝を疑ってください。痛みは背中にまで及び、歩くのも大変です。
鍼灸での治療は、足への浅い鍼で胃の気(基本的生命エネルギー)の脈を元気にしてから、糖代謝処置を足で行います。いずれも足のツボがポイント。このあとクビの筋を緩める処置を行い症状は改善しますが、糖代謝異常による寝違えは膵臓のダメージを考え、しっかりと治療しておかないと繰り返すことになり、果ては大病を併発することもあります。
女性に甘いものを禁じるのは不可能・・・に近いでしょうがほどほどに。
慢性のクビこり(位置による分類)
- ○首の右側に出るグリグリしたこり
-
男性に多いが、お酒好きの女性や、長期の薬物服用、またはサプリ好き・加工食品を常食している人にも多くみられます。
肝臓に負担がかかっているので、このコリはしつこく、首や肩に治療の照準を合わせても意味がない。体質改善からのアプローチが不可欠です。
- ○首の左側に出るグリグリしたこり
-
人間の歯で一番最初にダメージを負うことが多いのが左下奥から2番めの歯。左側のグリグリはこの歯や歯茎の異常によって引き起こされます。
また天宗や膏肓(背中の左側のこり参照)の異常と連動して左側の首がこることもあります。蝶形骨に圧痛があれば、手足の鍼でこれを改善します。
症状が改善されれば、顎が楽になり、首のこりは和らぎます。
- ○後頭部毛の生え際のこりと赤いうっ血
-
眼の疲労が強いと、この部分が辛くなります。目に栄養を送っている脳低動脈はここを通っているのです。また鼻炎の人もここがコリます。
この部分の赤いうっ血は太った人に多く見られるが、あまり良いサインではありません。脳関連の疾患に関与することが多いのです。
治療は手足のツボで自律神経のバランスを整え、脳循環を良くしてコリを改善します。また、この部分は天柱、天に昇る柱と言う意味があり、天柱のコリを緩めるには「崑崙」というツボを使います。中国では崑崙山という伝説の山があり、崑崙山はこの世で一番高い山とされています。つまり、繋がる柱のコリはこの世で一番高い山の名前がつけられた「崑崙」のツボを使うのです。
人によっては鼻が通って気持ちがよいといいます。但しその場合は柳谷風池の浅い鍼の方がよく効きます。